425890 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ミーコワールド

ミーコワールド

時速130キロ以上

  [時速130キロ以上]

あれは私がまだ27歳頃の事でアル。

夕方から南大阪のトある警察へ所用ができて行く事となった。

ある、若い刑事が「僕、もうアガリだから付いて行ってあげる」と言った。

おまけに運転してくれるという。

おまけの大まけに彼の車で行ってくれるという。

真っ黒の車体でスゴイクーペタイプだ。

デコレーションしていたらまるで暴走族の車だ。

私は大喜びで助手席に乗り込んだ。

大喜びしたのも束の間だった。

料道路へ入った途端、かの刑事は猛スピードで走り出した。

怖くて景色どころではない!

身体をずらして助手席へ潜り込んだ。

それを見たかの刑事は「どうしたの?」

「恐ろしい!130キロも出ているじゃないの!」

「もっと出ますよ。 出しましょうか?」

「嫌だ! あんたと心中したくない!」

僕はいいですよ。 ミーコさんとなら」

「私はイヤだぁ! 警官のくせして・・・ スピード違反でパトカーに捕まったらどうすんのよぉ~」

すると、かの刑事はポケットから手帳を見せて「急ぎです。 と言えばいいさ」

私は当然「・・・・・・・・」

「だけどいい車ねぇ。 スピードが出るほど、沈むような感じ!」と言うと

「でしょ! これ、暴走族追っかける時に使う車ですぅ~」と来たもんだ。


次へ

ホームヘ



 

  



© Rakuten Group, Inc.